ずんだは餅より団子が美味い

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盛岡街歩き2日目

一日目はこちら
 
 
 
盛岡滞在二日目。
昼過ぎに今出張のお仕事すべて完了。
 
 
早速観光へと繰り出した。
 

 
徒歩で向かったのはこちら、「光原社」。
 
もとは宮沢賢治の本を発刊した出版社さんらしい。
今は雑貨屋さんや喫茶店などになっている。
 

 
賢治みが強い庭がとても素敵。フォトジェニックなやつ。
 
木漏れ日爽やかな、長居したくなるような空間だった。
 
 
ここ光原社で「くるみクッキー」なるものを購入したかったのだが
なかなか見つからない。
 
茶店「可否館」の店員さんに聞いてみたところ、
道路向かいの「モーリオ」という店舗で売っているらしい。
 

あったあった、くるみクッキー。
箱入りも売っていた。10個入りと16個入りだったかな?
 
鎌倉のくるみっこ的な。
くるみっこはねっとり濃厚な感じだけど、
こちらは比較的さっぱり系。素朴な味わい。
 
 
買うもの買ったので次に移動したい。
しかしバスの時刻までまだ少しある。
いちかばちか、あいだにひとつ観光スポットを挟むことにした。
 
 
光原社を出て「啄木新婚の家」目指して競歩
 

着いた!
ここが啄木が暮らした家。
 
撮影すると視界の端でなにか動くものが。
 

あっ
カモフラねこ
 
 
時間が全然無いためとりあえず外観だけでも、と思っていたが
なんと入場無料。
 
中も見よう。
 

 
そう広くないお家なので急いでいても大丈夫。
 
石川啄木著「閑天地」の我が四畳半という章に
この場所に関する描写があるので
読んでから行くとより楽しめると思う。
 
青空文庫で読める。安心。
 
 
さて、バスの時間まで余裕がない。
炎天下、バス停「旭橋」へ競歩
 
 
やってきた「盛南ループ 下河原先回り」に乗り込んで、向かうは岩手県立美術館
美術館入り口の真正面にバスが停車するので便利。
 

前売り券を買っておいた、特別展「うるわしき美人画の世界」。
 
 
鏑木清方と島成園の絵が特に良いと思ったなあ。
 
鏑木さんは日常を切り取る感じの絵。生活の中の一瞬、ふと色っぽく感じる瞬間。
島さんの絵は、なんというかあざとい。(いい意味で)
 
色気、余白の美。
 
それと気になったのが、「上唇は紅色なのに下唇が緑色に表現されている絵」がいくつかあったこと。
なんだろと思って調べてみると、これ「笹色紅」というものらしい。
高級な紅を贅沢に塗り重ねていくと玉虫色に光って見えるのだとか。
当時流行していたメイクなんだと。勉強になった。
 
 
順路の最後には刀剣も展示されていた。
とうらぶはしばらくプレイしていないのでファンにおすすめできるかは不明。
 
 
二階の常設展へ。
 
なんだか建物もきれいだったので一枚撮影。

 
常設展といっても季節によって内容が変わるらしい。
今は「特集:吉田清志―日本の山々」。
 
山、でかい。
 
圧倒された。
もとはキュビズムの画家さんだったとかで。
確かにそういう表現がありつつも、写実的でもある。
そういう描き方が圧倒的なパワーを生み出してるのかな? よくわからんけど。
 
ぜひ多くの人に見て欲しいなと思った。
 

 
ぼっちなので無人のフォトスポットを撮影。
悲しみ。
 

ミュージアムショップで画集を購入。
2000円くらいだったかな?
 
野の花美術館然り、いつもポストカードを購入するのだが、
いかんせん日本画は縦長なのでポストカードサイズでは全く映えない。
両脇の余白多っ………みたいな。
もしく上下をトリミングされちゃっているか。
 
この画集だと展示作品をすべて網羅できるし、トリミングもされていないのでいい感じ。
 
 
美術館内のカフェで一休みして、今度は逆周りのバスで盛岡駅へ。
盛南ループは本数少なめなので
着いた時に帰りの便の時刻表を確認しておくのが良いかと。
 
 
 
盛岡駅到着後、駅ビルのフェザンおでんせ館へ。
目的はじゃじゃ麺で有名なお店「白龍」。
 
本店は昨日訪れた下曲輪跡にあるのだけれど
その支店が駅ビル内にあるのだ。
便利。
 
ここで夕食をとって今回の旅の締めとしたい。
 
時刻は18時過ぎ。
思っていたよりは混んでいなかったがそれでも2、3組待ちの状態。
 
並んでいる間に注文を取られる。
盛りは大中小の三種。それからちーたんたんの有無(卵一個50円)。
ちーたん有りの小盛りを注文。
 
おひとりさまの私は少し待ってからカウンター席に案内された。
 

小でも結構なボリューム。
これをめちゃくちゃに混ぜまくって食べる。
 
卓には酢、自家製ラー油、胡椒、にんにくなどが置かれており、
各自お好みに味付けするという流儀の食べ物らしい。
 
意外にもこの真っ黒な味噌はシンプルな味わい。
クセが無いのでラー油やにんにくを入れすぎると味が負けてしまう感じがした。
とはいえ入れたほうがうまいので少しだけ投入。
 
個人的に一番うまくなったと感じたのは酢。
劇的に味が変わった、と思う。
 
締めはちーたんたん。
麺を一口ほど残し、卓に置かれている生卵を器に割りいれてよく混ぜる。
箸をそえて器を店員さんに渡すと、葱と熱いゆで汁を注いでくれる。
このかき玉スープが「ちーたんたん」。
 
正直……これはそんなに美味しいというものではなく。
ただのゆで汁なので味が薄くて旨味もない。
これも自分で味付けして食べるものなのだろうけど、次回はいらないかなあ。
 
 
ただ、この「自分流の味付けを探す」というのがなかなか面白かったので
レジ前で販売されているお土産セットを購入してみた。
ラインナップは生麺と味噌の2人前パックと、
具入り(生姜ときゅうりかな?)の2人前パック、具入り3人前パックの3種類。
具なし2人前パックを購入した。
帰ったら温泉卵でものせて食べてみようかな。
 
 
 
この二日間は気温も湿度も高く、その中歩き回ってもう疲労困憊。
予定よりも少し早めの新幹線で帰路に着いた。
 
 
 
町並み美しい盛岡。
 
観光スポットが徒歩圏内に収まっているので、見て回りやすい便利な町だった。
あまり時間のない旅だったけれど、いろいろ回れたかな。
 
次回はもっとグルメを楽しみたいなあと思う。
 
 
 
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